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マイクロソフト業界別の記事

※本ブログは、米国時間 2020 年 10 月 6 日に公開された IoT Signals Research, edition 2: global insights for 2020 and beyond の翻訳です。

お客様のビジネスで既に IoT を利用している場合、長期的な成功には IoT が不可欠だと確信していることでしょう。他のお客様も同様です。本日公開された Microsoft の最新の年次報告書である IoT Signals (第 2 版) によれば、意思決定者の 90% が現在では自社の成功には IoT が不可欠であると確信しています。この 6 か月間は控えめに言っても激動の時期でしたが、ビジネスに関する意思決定者の多くにとっては、つながった安全な未来へ向けた取り組みを意外と加速させるものでした。

Microsoft Teams におけるお客様やパートナーとの日々の通話で、2020 年は 1 年分のデジタル変革が毎月起こっているように感じるという話にたびたびなります。IoT においては、この変革によって物理的な資産と環境に関するほぼリアルタイムの可視性が提供されるため、効率性の向上、ダウンタイムの削減、コロナ禍に従業員が職場に復帰した場合の安全性の確保が可能になります。

お客様からは、世界中の医療、小売、製造、石油およびガス、電力および公益事業といった業界の IoT で起こっていることに対する Microsoft の認識や、他のリーダーが迅速な変革のかじ取りをどのように行っているかについて、ガイダンスを求めていることが伝えられています。

次の 2 年間を見越して、3 分の 2 の組織が、工場の接続と保護から、患者の遠隔監視の実現、サプライ チェーンの最適化までや、その他の何千ものシナリオで、現在よりも多くの IoT の使用を計画していることがわかっています。また、単に資産 (たとえば製造装置) の接続から、工場、サプライ チェーン、流通網などの環境全体の接続へと移行している企業において大きな変化が見られます。この接続されている資産から接続されている環境へのシフトによって、企業にとって IoT の価値が 10 倍増します。

IoT Signals (第 2 版) でわかった事: IoT が組織のビジネス戦略に欠かせない部分になった

Microsoft では、世界中のパートナーやお客様による独自の IoT 戦略の開発にさらに役立てるよう、今年の 4 月、5 月、6 月中に IoT の現在および将来の傾向を明らかにしようとしました。IoT Signals (第 2 版) では、現在組織で IoT ソリューションに関する決定を行っている、3,000 人を超えるビジネスおよび技術関連の意思決定者と開発者が調査対象でした。2020 年の IoT について知っておくべき 5 つの点を以下に示します。

1.新型コロナウイルスによって IoT の導入が促進されている。

この調査では、91% の組織が IoT を導入したことが明らかになりました (昨年の 85% から増加)。新型コロナウイルスによる明確な影響が周囲に及んでいますが、IoT も例外ではありません。パンデミックによって世界中のビジネスが停滞しましたが、IoT はウイルスをきっかけに上向いた分野です。意思決定者の 3 人に 1 人が新型コロナウイルスを理由に組織で IoT への投資を増やすと回答している一方、41% は同じ水準のコミットメントを維持すると回答しています。投資を強化するつもりのない少数の組織は、IoT の初期段階にいる傾向があって、既に出遅れている組織は急いで追いつくのに苦労する可能性があります。

“コロナ禍において、当社では空のビンの回収問題を抱えていました。お客様が自宅でビンを保管していて、まったく回収できなかったのです。そのため、ガラス メーカーと連絡を取る必要がありました。ビン不足の解消は簡単ではありませんでしたが、当社の IoT ソリューションを通じて取得したデータのおかげで、早い段階で不足に気付くことができました。製造工場は需要増加に自動的に適応することができます。これはスマート ファクトリとも呼ばれていて、当社が管理や調整をそれほど行う必要がありません。” – ドイツの飲料メーカーの IT 関連意思決定者

IoT に対して同等またはそれ以上の投資を予定している企業では、学習段階にあるプロジェクトが少ないです。

% OF PROJECTS IN PLANNING, % OF PROJECTS IN USE PHASE, CRITICAL TO SUCCESSS OF COMPANY, OVERALL SATISFACTION, AVERAGE # OF IoT USE CASES

2.セキュリティは不可欠。

実に 97% の IoT 関連の意思決定者が、新しい資産を接続する際のセキュリティ上の懸念を抱えていて、すべての組織の約半分にとって、データ プライバシーがセキュリティ上の最大の懸念です。データ プライバシーとは別に、ネットワークレベルのセキュリティを確保し、エンドポイントをセキュリティで保護することが重要視されていますが、セキュリティの管理と既定のパスワードの管理は優先度が低くなっています。

“セキュリティは非常に重要で、IoT ソリューションの実装を検討するうえでは最重要です。当社は大手のブランドなので、大きな標的となります。当然、顧客データ システムの完全性は当社にとって非常に重要です。そのため、非常に優秀なセキュリティ担当者のグループが IoT 内の監視と開発を常時行っています。当社には、技術的セキュリティ、物理的セキュリティ、アーキテクチャ セキュリティという別々のセキュリティ チームがあります。この分野に多くの投資をしています。” – ファッション小売分野における英国の小売業の IT 関連意思決定者

3.AI、エッジ コンピューティング、Digital Twins テクノロジが主流になりつつある。

しかし、IoT の最大限の可能性を活かすために、これらのテクノロジについてさらに教育を行い、テストと試用を行う余地が十分にあります。価値が証明されれば組織全体で同意を得やすくなるため、新たなテクノロジを IoT ソリューションに取り入れた組織の方が IoT 全体でより成功を収めることがわかりました。

79% の組織が IoT ソリューションの一環として AI を導入しており、企業の成功のために IoT がより不可欠だと考えていて (95% 対 82%)、IoT に対する満足度がより高いです (96% 対 87%)。

4.IoT プロジェクトは投資収益率によって評価され、多くの場合、自動化と効率性の目標においてどの程度目立った変化をもたらしたかで最初に判断される。

IoT が成功したかどうかを判断するための主要な基準として、運用コストの削減と生産効率の方が、IoT プロジェクトの数や収益に対する直接的影響よりも際立っています。当然ながら、安全性とセキュリティに対する新たな投資を促進するために、組織はより広範に文化を変える一環としても IoT を導入していて、IoT Signals (第 1 版) の時点から順位を 3 つ上げて 2020 年には IoT を導入する理由の第 1 位になっています。

生産性は IoT の最大の利点 (79%) で、具体的には運用の生産性が 54%、従業員の生産性が 47% となっています。さらに、IoT の上位の用途としては、運用の最適化 (47%) と従業員の生産性 (43%) などがあります。

IoT の成功評価

“価値を示すために、IoT の影響を証明する必要があります。今年 10 万回もの設備作業員の出動を避けるのに IoT がどのように役立ったかを説明し、それらの出動すべてがコストの原因だと見なすことができれば、最終収益に対する影響を示すことになります。それに加えて、10 万ものお客様を 1 時間以上待たせずに済みました。それぞれのケースにおいて、お客様を待たせないように優先度の判断をすぐに始めました。” – 電力および公共事業分野における米国のエネルギー業の IT 関連意思決定者

5.内部リソースの確保と複雑性が引き続き最大の課題。

予算の制約によって、テストから、概念実証、完全な使用段階まで進むペースが抑制される場合がありますが、ソリューションの実装者が社内で連携を深めることができれば、IoT ソリューションは本当に成功します。IoT ソリューションのスケーリングは組織にとって厄介な変化を引き起こし、内部システムや技術的な障害が生じる可能性があります。より広範に文化を変える一環として IoT を導入し、適切な人材への投資を優先できる組織は、障壁をより早期に克服できる良い状況にあります。

“当社では教訓を得て、市場に進出しようと考えたときに実際には準備を整えられそうにないと実感しました。ツールを使い始め、データをどのように管理すればよいかということに気付き始めたため、実行すべきビルドがさらにありました。” – 米国の医療機関における血液検査施設の IT 関連意思決定者

Azure IoT を利用した開発に関心がある場合

Azure IoT を利用した開発に関心がある場合は、お問い合わせいただいたり、パートナーを探したり、IoT によってビジネスを促進するためにソリューションを構築したりする絶好の機会です。IoT が変革の基礎的部分である場合は、生産性、成長、安全性、カスタマー エクスペリエンスやその他多くの事柄に対してプラスの効果が見られます。

Microsoft では、セキュリティで保護され、スケーラブルでオープンなエッジからクラウドのソリューションによって、お客様の構想を実現できるよう熱心に取り組んでいます。

  1. 選択肢のある開発: お客様の条件に応じて、オープンで柔軟な IoT ソリューションの迅速な構築を簡素化できます。
  2. どこでもデータをセキュリティで保護: エンドポイントからクラウドまで、データ資産がセキュリティで保護されていることを確信できます。
  3. エッジを強化する: AI のワークロードとビジネス インテリジェンスをエッジにシームレスに移行できます。
  4. 将来のイノベーションに対する準備: 継続的に強化されるデータ、AI、複合現実、分析ソリューションを統合できます。
  5. グローバルなスケーリング: 最大規模の IoT エコシステムを利用して無理なく拡大することで、グローバルなスケーリングが可能になります。

IoT Signals (第 2 版) をダウンロードして詳細をご覧ください。