繊維工場内でタブレットを手に生産ラインを見上げている女性従業員

※本ブログは、米国時間 2022 年 5 月 26 日に公開された Microsoft Cloud for Manufacturing: Boost supply chain resilience の翻訳です。

サプライ チェーンの回復力、すなわち生産や流通での予期せぬ問題に適応できる企業の能力が、コロナ禍をきっかけに注目されるようになりました。製造業者が混乱を防ぎ、最小限に抑える必要性に迫られた結果、最近のある調査では、サプライ チェーン担当者の 9 割近くがサプライ チェーンの回復力を高める手段への投資を予定していることがわかっています 1。このニューノーマルの時代に製造業者が成功を収めるには、以下の 2 つの重要領域でサプライ チェーンを改善することが条件となるでしょう。

  • 計画と最適化。クラウドやエッジで計画して実行する柔軟性を得ることで、サービス レベルを上げながらコストを抑えます。クラウドから設備が切り離された場合に、ビジネス継続性が維持されるようにします。
  • 可視性。需給シグナルによってリスクを最小限に抑え、将来のチャンスをつかみます。

詳細については、当社のオンデマンド ウェビナー シリーズ第 3 弾「Microsoft Cloud for Manufacturing: Part 3–Supply Chain Resilience (英語)」をご覧ください。クラウドを利用して、組織の適応力を高めながらデータに対するリアルタイムの可視性を得る方法について説明します。また、Blue Yonder をはじめ、エンドツーエンドのサプライ チェーンの回復力向上を支援するパートナーの取り組みについてもご紹介します。

「(多額のコストや IT の完全停止を必要とせず) サプライ チェーン全体の透明性を高め、誰もが必要な洞察や答えをまさに必要なタイミングで得られるようにする、それこそがクラウドの理想的な活用法です。そこで、Blue Yonder とマイクロソフトは緊密な連携のもと、任意のデバイスでどこからでも常時利用できる、高度な拡張性、モバイル性、セキュリティを備えたインテリジェントなソリューションを、データセンターで構築するよりもコストを抑えて開発できるよう取り組んできました」

– Blue Yonder、業界戦略担当シニア バイス プレジデント、Hong Mo Yang 氏

こちらのウェビナーでは、現在プレビュー版が提供されている Microsoft Cloud for Manufacturing について説明します。ワークフロー、プロセス、人材、資産をより安全につなぐ、この業界特化型のクラウド プラットフォームによって、組織の回復力を高める方法をご覧ください。

回復力の高いサプライ チェーンを構築するには

コロナ禍に突入し 2 年以上経った今、製造業者の 3 分の 2 が将来について楽観的です。しかし、リードタイムが平時の 2 倍かかることから、出荷の遅れが今なお懸念事項の上位に挙がっています 2

これを受け、製造業者ではプロセスを合理化するソリューションの採用を進めています。「当社も製造業者なので、グローバル サプライ チェーンの複雑さは身をもって理解しています。実際に、自社が抱える 2 つの極めて複雑なグローバル サプライ チェーンの変革を行いました」と、マイクロソフトの製造 & サプライ チェーン担当バイス プレジデント、Caglayan Arkan (英語) は、回復力のあるサプライ チェーンの構築方法 (英語) を取り上げた自身の新シリーズで述べています。

ここで、マイクロソフトのテクノロジを利用してサプライ チェーンを強化できる方法を 3 つご紹介しましょう。

  1. データを活用する。製造工程をデジタル化すると大量のデータが生成されますが、必ずしも役に立つわけではありません。意思決定を加速するため、さまざまなソースから収集されたデータを統合し、リアルタイムで把握できる機能を備えたプラットフォームを検討します。たとえば、インテリジェントな優先順位に基づく計画ツールを利用すれば、欠品を防ぎながら適正な在庫量を確保できるようになります。詳細については当社のオンデマンドのウェビナー「Manufacturing resilient and sustainable supply chains (英語)」をご覧ください。
  2. コラボレーションを促進し、信頼を高める。ベンダーや物流パートナーとの関係構築に投資することで、これまで考えつかなかった形で支援し合えるようになる可能性があります。たとえば、Daimler Trucks North America (DTNA) (英語) は、サイロの解消を図るため、ベンダー コラボレーション ポータルでサプライ チェーンのデータを共有するようサプライヤーに要請しました。そして、Microsoft Cloud for Manufacturing に搭載された Microsoft Dynamics 365 Supply Chain Insights を利用してそのデータを分析し、供給不足を予測できるようにしたのです。
  3. 混乱を個々に予測する。モデル シナリオとシミュレーションを備えたサプライ チェーンのデジタル ツインを構築して、問題を予測します。次に、最適な対応をあらかじめ自動化しておくことで、混乱発生時の時間を節約できます。たとえば、多くの製造業者が、複合現実やモノのインターネット (IoT) を利用して設備のメンテナンスを事前対応的に行うことで、予期しない設備のダウンタイムを防いでいます。 

Microsoft Dynamics 365 を使用して回復力を向上

GN Group などの企業やマイクロソフトの循環センター プログラムでは、Microsoft Dynamics 365 Supply Chain Management をはじめとする Microsoft Cloud for Manufacturing のソリューションを使用して、サプライチェーンの俊敏性を高める取り組みを行っています。以下はその例です。

  • GN Group (Jabra や ReSound などのオーディオやビデオのブランドを展開) は、従業員が部品の在庫量をリアルタイムで把握できる可視性を実現することで、より正確に納期を予測できるようにしました。また、倉庫スタッフが製品のスキャンに利用できるベンダーマネージド インベントリ (VMI) モバイル ソリューションを構築して、在庫管理の合理化も行いました。将来を見据えたソリューションの詳細については、GN Group のお客様事例 (英語) をご覧ください。
  • マイクロソフトの循環センター (マイクロソフトのデータセンターから出た電子廃棄物の処理を目的としたプログラム) では、古い部品の回収、管理、再利用、リサイクルを行うための方法を必要としていました。そこで、Microsoft Consulting Services (MCS) の開発チームが、Dynamics 365 Supply Chain Management を利用して循環型リバース サプライ チェーンを構築しました。これにより循環センターでは、受領から、検査、梱包、保管まで、古い材料の処理、仕分け、ルート決定の方法が合理化されました。その結果、第一循環センターでは、重要部品の 83% の再利用と 17% のリサイクルが行われています。サプライ チェーンの効率と回復力を高める方法の詳細については、マイクロソフト循環センターの事例 (英語) をご覧ください。

サプライ チェーンの回復力向上で将来に備える

これらは、テクノロジを駆使することで現代のサプライ チェーンの混乱を克服した組織のほんの数例にすぎません。製造業者は多くの課題に直面していますが、サプライ チェーンの可視性、計画、最適化の状況を改善することで成功を収めることができます。特にリーダーは、透明性を向上させ、データを統合し、実用的な洞察を生み出し、インテリジェントなソリューションを利用して、シナリオのモデル化と問題の予測を行うことに注力する必要があります。

製造組織がサプライ チェーンを強化する方法の詳細については、当社のオンデマンド ウェビナー「Microsoft Cloud for Manufacturing: Part 3–Supply Chain Resilience (英語)」をご覧ください。また、ハノーバー メッセ (2022 年 5 月 30 日~ 6 月 2 日) で Caglayan Akran とマイクロソフトの製造 & サプライ チェーン チームのセッションに参加していただくこともできます。このセッションでは、製造業のデジタル化と自動化による今後の展望を探ります。ほかにも、インフォグラフィック「Create more resilient supply chains (英語)」をダウンロードして、洞察を得ることができます。クラウドを利用することで、コストを抑えながらサービス レベルを上げると同時に、今後のあらゆる状況に備えて体制を整えることができます。

ソーシャル メディアをフォロー (英語) し、Web サイトをご覧ください。また、より回復力の高い、持続可能な未来を作るためにお客様はどのような貢献ができるのか、Microsoft Cloud for Manufacturing (英語) で最新情報をご確認ください。


1 「Building a resilient manufacturing supply chain」、Manufacturing Digital (英語)

2 「Covid-19 Round 4 Research: Impact to Supply Chain」、Institute for Supply Management (英語)