草木が生い茂る丘

※本ブログは、米国時間 2021 年 9 月 20 日に公開された Top 7 sustainability initiatives for Retail and Consumer Goods organizations の翻訳です。

私たちは消費者としてまた企業として、日常生活の持続可能性を高めることを願っています。私も普段、サステナビリティへの活動という観点から新しいブランドや製品を検討しています。これは私だけではなく、友人や同僚の多くが、あるブランドを初めて購入する前に、そのブランドのサステナビリティへの活動を知っておきたいと言っています。この記事では、皆さんが真摯に向き合っている姿勢を見せることで、ビジネスを成長させ、目的意識を持った企業というブランド イメージを確立できる、そのようなサステナビリティへの 7 つの取り組みを紹介したいと思います。

1.「自分にも地球にとっても快適」という消費者の期待に応える

昔から「お客様は常に正しい」という言葉があるのはご存知かと思います。現在の消費者が小売企業や消費財企業に要求しているのは、消費者や地球にとっても優しい製品を作り出すことです。その結果、ヘルシースナック、代替肉、砂糖不使用飲料、有害物質を含まない美容化粧品やビタミン剤など、多岐にわたる製品ラインナップと商品展開に変化が起きているのはご存知のとおりです。また、グリーン ラベルに対する消費者の関心も高まっています。グリーン ラベルとは、製造工程の環境影響が最小限であることを視認できるようにして、持続可能性に最も配慮した製品の購入を支援するラベルです。

2. 炭素、水、廃棄物を測定し、削減する

小売企業や消費財企業の多くが、その製造工程とサプライ チェーンの過程で大量の炭素を排出し、大量の水を使用し、大量の廃棄物を生み出しています。ベースライン指標を把握し、企業単位、事業部門単位、製品ライン単位で目標を定め、長期的な改善を図るには、農場、工場、輸送手段における測定精度とリアルタイム性を高めることが必要であり、多くの企業がその方法を模索しています。こうした持続可能性目標の達成には、IoT (モノのインターネット) センサーとリアルタイム測定機能が鍵となるでしょう。

3. 調達先の持続可能性と透明性を高める

私たちが日常何気なく使っている商品の原料や原材料の多くが、商品の持続可能性に欠かせないものであることは、もはや公然の事実です。砂糖、乳製品、ココア、コーヒー、魚、木綿、皮革などの原材料や原料の生産地は、消費者の選択過程においてカロリー含有量や触感、質感などと同じくらい重視されるようになっています。高品質 (で透明性が高く、追跡可能) な供給を将来にわたり維持するために、農業、林業、漁業、調達の持続可能性向上に投資する小売企業と消費財企業はますます増えています。

4. 需要予測を改善し、廃棄物を削除する

言うまでもありませんが、商品や製品の注文量や生産量を適正化できれば、材料や在庫の無駄をなくし、ゴミ処理施設の負担を減らすことができます。しかし、パンデミックによる需要増、サプライ チェーンの逼迫、顧客ロイヤルティの不安定化などの要素により、正確な需要予測はかつてないほど困難です。こうした中、高度な人工知能 (AI) を活用した高精度な予測と最適な値引率を実現し、フードロスや廃棄物の削減につなげている企業が登場しています。

5. リコマースを推進する

何かを購入する以上の幸せとは何でしょう? もう一度それを購入することです。ただし 2 回目の購買体験の喜びを得るのは、あなたとは違う人です。大事に使われてきた中古商品を再販することは、これまで主に電化製品やスポーツ用品といったジャンルで行われてきましたが、現在はファッション、アクセサリ、家具やインテリアでも急速に普及しています。こうしたリコマースは、商品寿命の延長や炭素排出量の削減だけでなく、ゴミ処理施設の負担軽減にも貢献します。一方、小売企業はリバース ロジスティクスのさまざまな課題に長い間苦しめられており、その対策として商品ライフサイクル全体のトレーサビリティを今まで以上に強化し、再販商品の真正性を保証することが急務となっています。

6. 持続可能性と再利用性に優れたパッケージを導入する

ほぼすべての家庭用品が紙やプラスチックで包装されていることは、私たちにとって当たり前のことです。その一方で、小売および消費財企業は、包装材や輸送材のリサイクル性と持続可能性を高めるべく技術革新に取り組んでいます。これからは、リサイクル性能が高い、あるいは環境に還元しやすいだけでなく、それ自体を再利用できる容器やディスペンサー ボトルを導入してみてはいかがでしょうか。さらに IoT を活用して消費パターンを把握すれば、自動で再発注をかけられるようにもなるでしょう。必要な製品を、できる限り環境に負荷をかけずに入手できれば、まさに Win-Win です。再利用可能なディスペンサー ボトルを開発することで、水分量や包装材の少ない詰め替え用品の出荷が増えれば、環境負荷の低減にさらに貢献できます。

7. グリーン ビルディング化とリモート ワークを促進する

パンデミックにより私たちの仕事環境は自宅へと移行しましたが、小売企業も消費財企業も、リモート環境下でエンゲージメントと生産性を加速するための手法を数多く実践しています。作業やミーティングがリモートに移行することで、出勤や出張に伴う炭素排出量を顕著に削減することができます。また、オフィス ビル、店舗、倉庫に従業員が戻ってくる流れの中で、グリーン ビルディングと電力節約技術に新たな注目が集まっています。電力節約の技術には、電力消費量を IoT でリアルタイム監視し、推奨される節約方法を提示する制御管理ソリューションなどがあります。

サステナビリティは、消費者が優先する事項の上位になってきています。終わりが見えないパンデミックは、人類を取り巻く環境にとって人類の力など何物でもないという事実と、私たちの健康バランスを再び取り戻すことの重要性を、この社会に語りかけているかのようです。こうした認識が広がる現状は、小売企業や消費財企業のブランドにとって消費者の信頼を得る機会でもあります。まずは自社の目標を知ってもらうことから始め、目標に沿った行動を実践し、その進展を周知しましょう。そこには、かつてないほど皆さんの声を待ち望んでいる、かけがえのない顧客が広がっているはずです。

2021 年 7 月に発表された Microsoft Cloud for Sustainability は、包括的で自動化された統合型サステナビリティ管理の実現を支援するサービスです。サステナビリティの進展段階に関係なくあらゆる企業が、データの収集分析、さらには洞察に基づいて行動するまでのプロセスを簡素化できます。Microsoft Cloud for Sustainability は、記録、報告、排出量削減の効率化によってネットゼロ実現の行程を支援します。水使用や廃棄物の追跡にも今後対応する予定です。

今後も最新情報を続々とお届けいたしますので、ぜひ Microsoft.com/sustainability にてご登録ください。また、マイクロソフトの消費財企業向け成果支援についてはマイクロソフト Web サイトにてご覧いただけます。小売企業のバリュー チェーンにおける各種データ ソースを統合し、さまざまな環境を独自の手法で接続しエンドツーエンドのサプライヤー ジャーニーを実現する Microsoft Cloud for Retail についてもぜひご一読ください。

参考情報
小売・消費財製造業に向けた日本マイクロソフトの取り組みを 2021 年 9 月 29 日に配信したオンデマンドウェビナーにてご紹介しています。
”What’s Next for Retail & CPG in Japan”
~小売および消費財分野向け戦略のご紹介~

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